この靴は最近完成しました。それまでは未完成のまま友だちのところにありました。この靴が完成することはとてもとても嬉しいことなんです
ここから先は彼女の承諾を得て書きます。
彼女は結婚して実家からも友だちがいる関東からも離れたところへ行きました。友達もいなくて寂しかったと思います。。そして妊娠しました。これからは楽しみが増えると喜んでました。
でも流産したんです。。。。
私はとても好きな話があって、テレビで見たときは感動して大泣きしました。細かいところは合ってないかもしれないけど。
それは女優の秋野よう子さんの話です。 彼女はなかなか子供に恵まれず、いろいろ頑張っていたそうです。そして妊娠、でも2回流産しました。。。3回目の妊娠、この子が駄目なら子供はあきらめるつもりだったそうです。
でも無事出産そしてその子が3歳の時になにげなく聞いてみたそうです
『産まれた時のこと覚えてる?』 『うん、覚えてる』
『滑り台の上におねえちゃんたちと3人でいたの。そしたら、○○(自分の名前)の番だよ〜って押されたら、しゅ〜って滑って外に出た』
もちろん秋野さんは自分が流産してることなど子供に話してなくて驚いてそうです。そりゃ〜驚きますよね〜。関係ない私でさえ驚いたんだもん。でもこの話を知ってから、この世に生まれることができなかったり、短い生涯だったとしてもちゃんと意味があって、次の命を連れてくることのために存在するんだな〜っと思いました。
だから彼女にも他の友だちにも、職場にきたひとで残念ながら流産した人などにはみんなにこの話をします。意味はあるんだよ〜って。
だから、彼女からの悲しい報告を受けてから、この靴をすぐ作りました。寿命を全うした子が天国に履いていくための靴です。だから、ソールもヒールもつけませんでした。中敷も真っ白。その子が弟や妹に履かせて下に下りてきたら、ソールとヒールをつけて中敷も。。。
そして、なんとその友だちが出産しました〜〜〜〜
いろいろあったけど、ホントにお疲れ。そしておめでと〜〜